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『職人が教えるフローリング貼り』DIYで和室を洋室にする方法

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DIYで新たに挑戦したいものとして和室から洋室・畳からフローリングですね。

ちょっと難しいイメージもあるかもしれませんが、要点を抑えれば意外とできちゃうんです。笑

今回は大工の僕が普段からやっている

  • 和室から洋室に変える方法
  • フローリングの貼り方
  • 下地の作り方
  • その他の洋室に変える方法

を紹介します!

和室から洋室に変えるにはまず下地!

和室ということは畳があります。畳があるということはめくれば床が下がっています。

まずこの床をある程度上げてあげなければいけません。

畳は大抵の場合55mmか60mmが多いです。つまりこのままフローリングを貼ってしまうと40mm程度の段差ができてしまいます。これではつまずいてしまうし、見栄えもよくありませんよね。

ということで床の高さを少しあげてあげる下地をします。

床の高さをあげる方法

床の高さを上げるにはネダと呼ばれる角材を畳をめくった下に転ばせます(並べて打ちつけます→転ばすと言う)

またネダを転ばせる前に下地の高さを計算をする必要があります。

下地の高さはフローリングの高さを差し引いて計算します。基本的にフローリングの高さは12mmです。

敷居と貼った後のフローリングの高さが1mm~5mm以内の高さであればほとんどフラットな状態になります。またそれ以上でも良いのですが、若干の段差は感じると思います。

和室の床上げの2種類の方法

ネダに直接貼る

1つはネダに直接フローリングを貼る方法です。この方法は昔ながらの施工方法になります。現在ではこの方法は少なくなってきていて、直接貼れるフローリングも減ってきています。

ベニヤを捨て貼りして貼る

もう1つの方法はネダの上に捨て貼りと呼ばれるベニヤ板を貼って、その上にフローリングを貼る方法です。現在ではこの施工方法が一般的になっており、床も厚みが取れしっかりするし、床鳴りの可能性を軽減させてくれます。

 

どちらかの方法で上げる場合が多いのですが、ベニヤを捨て貼りする場合は12mm余分に高さが上がるので注意しなければいけません。

床をあげるための計算とは?

  • 55mmの畳 計算例

ベニヤを捨て貼りしてフローリングを貼る場合

畳(55mm)-寸三(35mm角材)-ベニヤ(12mm)-フローリング(12mm)=4mm

ネダに直接フローリングを貼る場合

畳(55mm)-薄ベニヤ(5.5mm)-寸三(35mm角材)-フローリング(12mm)=2.5mm

  • 60mmの畳 計算例

ベニヤを捨て貼りしてフローリングを貼る場合

畳(60mm)-寸三(35mm角材)-ベニヤ(12mm)-フローリング(12mm)=1mm

ネダに直接フローリングを貼る場合

畳(60mm)-寸五(45mm角材)-フローリング(12mm)=3mm

 

これらはあくまでおすすめな床上げの方法です。

フローリングが敷居より高く上がらなければ正直何の問題もありません。ただ、できるだけフラットにもっていってあげるほうが綺麗ということです。

どの高さの床でも薄ベニヤなどを使用してほぼほぼフラットに持っていくこともできるので好みで高さを決めて大丈夫です。

畳をめくった床に下地をする

実際にフローリングを貼る下地をしていきます。

45mmの材料を使うにしろ35mm角の材料を使うにしろビスで打っていきます。

注意ポイント

マンションと戸建(木造)はほとんどのの場合畳をめくった状態が違います。

木造住宅であれば畳をめくると合板が敷いてあるか、もっと古い家だと板が並べて貼ってあります。

マンションの場合はコンクリートの上に直接畳を敷いている場合が多いので、下地をするにはコンクリートにビスを打つための振動ドリルという道具が別に必要になってきます。覚えておきましょう。

基本的に使用するビスは材料の倍程度の長さのビスを使用します。45mm角なら75mm〜90mm程度、35mm角なら65mm〜75mm程度のビスを使用します。

下地をするときはビス?釘?

新築などの床がまっすぐで綺麗な床であれば釘で打っても良いのですが、大抵の場合リフォームであれば、ある程度年数が経ってまっすぐではなくなっていることが多いので、ビスを使用します。

まっすぐではない床に釘で下地を打ち付けるとフローリングを貼った後、床の上を歩いているうちに釘が抜けてくる場合があります。そうすると床鳴りの原因にもなるのでビス打ちするのが良いでしょう。

また釘であれば鉄砲(釘打ち機)必要なので、お金もかかります。手で打つのは現実的ではないですし、時間もかかり、仕上がりも弱いです。

下地は直接貼る場合も、ベニヤを捨て貼りする場合も同じような下地をします。

同じような下地というのは同じピッチでネダを入れていくということです。

基本的には床は303mmピッチでネダを入れていきます。

床であれば303mmピッチ以内でネダを入れれば問題ありません。ベニヤは1820mm×910mm・フローリングは1818mm×909mmでできているのでこのピッチでネダを入れておけば、問題なく貼ることができます。

下地の基準(墨)の出し方

ここでは部屋が正方形(まったく歪んでいない状態)として説明していきます。

まずぐるっと一周外回りにネダを入れます。

その後和室の畳寄せという畳と壁の見切り材が足元(壁際)に入っているので、その畳寄せにスケールをトンと当て、910mmもしくは909mmで印をつけます。部屋の端から端で同じ寸法を取り線で結びます。その線を基準に303mmピッチで下地を入れていきます。

ネダを打つ時の注意点

  • 薄ベニヤをかます(挟む)時はネダの上ではなく下にかます
  • ネダが反っている可能性があるので基準にするネダはできるだけまっすぐな物を選ぶ
  • ネダが35mm角なら一本のネダに対して303mm間隔程度・45mm角なら455mm間隔程度でビスを打つ

 

フローリングはどれを貼る?

フローリングは大きく分けて3種類

  • ネダ貼り用
  • 捨て貼り用
  • 直貼り用

です。

ネダ貼り用

ネダにそのまま貼っていくフローリングです。現在は生産が減っています。しかし、リフォームの現場などでどうしてもそのままネダに貼らなければいけない場合は使用することがあります。

捨て貼り用

基本的に戸建ての新築はほとんどの場合が捨て貼り用です。合板の上にフローリングを貼ります。

直貼り用

直貼りは主にマンションで使用されます。コンクリート面に直接貼ることもでき、ある程度床がボコボコしていても貼ることができます。表面は木質ですが、底面がクッション材になっていて、コンクリートのような固い面に貼ってもクッション性がある床になります。現代のマンションのほとんどはこの直貼りが使用されています。

和室から洋室へ変える場合でもベニヤを捨て貼りしていれば直貼り用のフローリング(クッションフローリング)を使用することもできます。ただ注意する点として、直貼りフローリングは13.5mmという厚みだったりするのでフローリングが敷居より上がってしまわないように注意が必要です。

フローリング以外で簡単に洋室っぽくなる床材とは?

床材にもいろいろありますが、その中で簡単でおしゃれで種類のあるものを紹介します。

ポイント

  • CF(クッションフロア)
  • フロアタイル

です。

  • CF(クッションフロア)

クッションフロアとは洗面所やトイレといった水回りの床に使用されるのが多い床材です。

賃貸ではリビングや洋室に使用される場合も多く、フローリングの模様や、おしゃれな柄のものもあります。

シートのように貼れるので、施工も簡単で、値段もフローリングに比べるととても安いのでおすすめです。

ココがポイント

少し値段が上がりますが店舗用のクッションフロアというものもあり、とてもおしゃれです。高級感もあり普通のクッションフロアに比べ硬さもあるので(土足OK)、傷によってめくれにくく傷もつきにくいのでおすすめです。

 

  • フロアタイル

フロアタイルは貼り方としてはほぼ直貼り用のフローリングと同じです。床にボンドを塗って並べて貼っていきます。カッターとボンドだけで施工ができるので道具も必要ないし手軽でおすすめです。

また仕上がりも一般的なクッションフロアに比べ良いと思います。ある程度仕上がりを重視するならフロアタイルをおすすめします。

 

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