丸ノコを使用するのに絶対と言っていいほど一緒に使用するのが専用の定規ですね。Lアングル定規やT定規がよく使用するものとして挙げられますが、今回はT定規の使い方にフォーカスしたいと思います。
T定規は材料を細く切ったり、同じ幅で長い材料を切ったりするのに便利な定規ですが、使い方を間違えれば近くにいる人を攻撃してしまうかもしれません。
T定規の危険性って?
T定規は正しく安全に使用していれば何の問題もない便利な定規です。
しかし、ちょっと間違えると事故につながる扱いの難しい定規でもあります。
少し危険な例をいくつか挙げてみます。
危険な例その1 材料を細長く切る時
材料を挽き割くなどと言いますが、細長く切る時には定規と丸ノコの刃はとても近くなります。
危険なのは切り終わりです。材料を細く切り終わる時に切った細長い材料を固定していなければ(持っていなければ)その切った材料が弓矢の矢のように飛んでいく可能性があります。
原因として、切り終えた瞬間はまだ丸ノコの刃は高速回転しています。細く切り終えた材料は大抵の場合軽いので、丸ノコの刃が少しでも材料にひっかかると切り進めていた方向に向かってビュンと飛んでいきます。
記事を書いている私自身も昔弟子のころ上記と同じことをやってしまい、外壁に穴を開けてしまったことがあります。それくらいの威力があるということです。
もし人に当たっていたら絶対に怪我をしていたでしょう。それくらい危険だということです。
細く材料をT定規で切るときは絶対に切り落とす材料の方も逃げないように固定しましょう。
危険な例その2 切る材料がきちんと固定されていない
切る材料が作業台の上できちんと動かない状態で切らなければいけません。
簡単に動いてしまうようではT定規を使って挽き割いているときに刃が材料に噛んで(引っかかって)キックバックを起こす可能性もあります。
T定規を使用する際は作業台の上で、切る材料が動かないようにしっかりと固定できる状態をつくってから使用しましょう。