一般的に多く使用されているのは165mmの丸ノコです。幅広く使用できることがメリットとされていますが、実は小型丸ノコも負けていないくらい便利なんです。
今回は85mm・125mmの小型丸ノコについて普通の丸ノコとの比較(メリットデメリット)について、また85mmと125mmの比較も解説したいと思います。
目次
小型丸ノコは普通の丸ノコと比較(メリットデメリット)して何が良い?
小型丸ノコのメリットは?
小型丸ノコの最大の特徴は以下の2つです。
- 軽量なので疲れない
- 小さいので扱いやすい
小型何と言っても丸ノコの最大の特徴は『軽量・小型』
扱いやすさは普通の165mmの丸ノコと比べると圧倒的に扱いやすいです。軽いので切りやすいし、疲れにくいです。普通の丸ノコなら、プロの職人でも連続して使用すると腕が疲れてしまいます。しかし、小型の丸ノコなら軽量なので長時間使用しても疲れにくいです。
小型丸ノコのデメリットは?
小型丸ノコのデメリットは以下になります。
- 最大切り込み深さが85mmの丸ノコで25.5mm・125mmの丸ノコで46mm程度
- 小さくて軽いので扱いが乱雑になる可能性あり
- パワーが普通の丸ノコと比べて落ちる
- 85mmの丸ノコは精度が低い
深く切れない
最大切り込み深さとは最大で切れる深さ(厚み)のことを言いますが、小型なので、やはり85mm・125mmともそれほど深く切れません。125mmで寸五(すんご)と呼ばれる45mm角の材木が切れる程度です。
ちょっとした棚板を切ったり45mm角程度の木材を切るのなら問題ありませんが、柱などを切るというならば小型丸ノコはおすすめできません。
扱いが荒くなる?
小型丸ノコはその扱いやすさゆえに扱いが荒くなる可能性があります。刃も小さいので、ちょっと曲げて切ったりといったこともできるのですが、正直危険です。絶対にやめましょう。(職人でよくいるのですが、危険には変わりありません)
パワー不足?
パワーが落ちるのは小型であるがためしょうがないことでもあります。その分使いやすくなっています。パワーがない方が無理に丸ノコを使用したりしないので、ある意味メリットといえるかもしれません。
精度にかける面も
85mmの丸ノコは造作には向いていません(家具を作ったり・棚を切ったり)、というのも形をみてもらえばわかるように、精度を重視する丸ノコではありません。どちらかといえば、下地を切ったり、木材を粗切り(良い意味で適当に)切る時に使用するのに向いています。125mmの丸ノコは造作で使用することもできます。
小型丸ノコと普通の丸ノコの比較まとめ
こうやってメリットデメリットを挙げてみるとデメリットの方が多く小型丸ノコが良くない印象を受けるかもしれませんが、使用した経験上小型丸ノコは最高に良いです。
その理由として、やはり軽い・小さいです。
その2つだけ?って思うかもしれませんが、この2つがとても重要なんです。むしろ丸ノコは2つの点だけ押さえておけば丸ノコ選びを間違えないんじゃないか?とも思います。
扱いやすいというのは本当に重要です。プロの職人は一般的に165mmの丸ノコを使用しますが、DIYerなどには165mmの丸ノコがいらない場合もありますし、大きくて扱いにくいという面もあります。
職人でも好んで125mmの丸ノコを使用している人はたくさんいますし、職人も普段丸ノコで切る材料は45mmまでの材料が多いです。
85mmと125mmの丸ノコの比較
125mmの丸ノコばかり紹介している感じになっていますが、85mmと125mmの丸ノコであれば125mmの丸ノコをおすすめします。
85mmの丸ノコは扱いやすさで言えばNo1なのですが、切り込み深さが少なすぎます。
25.5mmではコンパネや胴縁(15mm)といった材料しか切ることができません。その点125mmは45mmまで切ることができるし扱いやすさも問題ないですし、造作にも使用できます。
85mmの丸ノコは造作で使用できません。
85mmと125mmの丸ノコまとめ
ポイント
扱いやすさだけを選ぶなら85mmの丸ノコを選ぶ、ただし造作は向いていない。
125mmの丸ノコは造作もでき45mmまで木材を切ることもでき扱いやすいのでオススメ