- 間仕切り壁を撤去して部屋を広くしたい
- 壁を撤去して間仕切りの位置を変えたい
リフォームで壁を撤去したいという理由は様々あると思います。
撤去したいけどどんなリスクがあるのか?DIYですることは可能なのか?
大工である僕が解説していきます。
目次
間仕切り壁の撤去するリスクとは?
電気の線を切ってしまう
壁の中に電気の線が仕込んであった場合撤去する際、丸ノコで切ってしまったり、引きちぎってしまう場合があります。
電気が通っている状態で電気の線を切ってしまうとバチンと大きな音を立てて火花が散ります。
火事の原因にもなる可能性があります。
水道管を破裂させる
壁の中に水道管があったり、排水管があった場合、撤去している際に配管を割ってしまい、家の中が噴水状態になってしまいます。ちょっと亀裂が入った場合も同じです。マンションであれば、気づかない間に下の階に漏水して最悪の場合、下の階の家財や復旧リフォーム費用を請求されます。
ガス管を折る
ガス管を折ってしまった場合も上記と似たようなものです。
最悪火元が近くにあれば爆発します。
火災報知器・リモコン線を切る
マンションのインターホンは火災報知器と連動している場合があります。
インターホンと繋がっている火災報知器の線を切ってしまうとマンション中に警報が鳴り響きます。
近所迷惑では済みません。
間仕切り壁をDIYで撤去する時に確認すること
電気のコンセント・スイッチ等がないか?
撤去したい壁にスイッチやコンセントがある場合は壁の中に確実に電気の線がいます。
移設するには電気工事士の資格がいります。壁を撤去したのはいいものの、結局移設するのに電気工事業者を呼ばなければいけませんし、移設するのに天井や床を破らなければいけない場合もあります。
撤去する壁の背面が水回りでないか?
撤去する壁の背面が水回り(洗面所・トイレ・キッチン・ユニットバス)の場合、撤去したい壁に給排水管がいる可能性が高いです。
移設するには給排水の資格がいります。また排水や給水は電気の線よりさらに難しいです。
インターホンなどがついている壁でないか?
インターホンやリモコンがついている壁の場合も壁の中に大切な線が通っています。
電気の線と同様、有資格者が移設しなければいけません。
壁を撤去する際は表面の壁材から撤去する
上記のようなリスクがあってもとりあえず壁を撤去したいと言う場合、まずは表面の壁材を撤去しましょう。
クロスが貼ってある場合はほとんどが石膏ボード・もしくはベニヤ板です。
金槌で叩いてボードやベニヤ を破り、壁の中の状態(構造)を確認しましょう。
確認できたら表面の壁材をめくり、下地の状態にしてあげましょう
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ちなみにこの写真は背面が洗面所で左にユニットバス、水が立ち上がっている給水管・電気の線が通っているところに洗濯機置き場があります。
下地の状態にしてあげることで壁の中の状態がわかるので表面の壁材から撤去することをおすすめします。
間仕切り壁をDIYで撤去しない方が良い場合とは?
撤去したい壁に何か付いている場合は DIYで撤去不可
撤去したい壁を見て、表面・裏面のどちらの壁面も何も付いていない状態である場合に限り、DIYで撤去できる可能性があります。
しかし、可能性が高いだけであって、撤去したら以前にリフォームした際に壁の中にガス管を収めていたり、電気の線を収めている場合があります。これに関しては壁をバラしてみないとわからない部分です。
DIYで壁を撤去するのは簡単なように見えて意外と干渉するものが多くレベルの高いリフォームです。
戸建てであれば、隠れている柱などもあるので壁を撤去したら、柱がど真ん中に一本残ってしまったなんてことも少なくありません。
プロでも壁を撤去する際は慎重に行っています。
DIYでする際はある程度家の構造の知識をつけてから撤去しましょう。
間仕切り壁を撤去したところに三連の片引きドアを取り付けた例です
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