ベランダの下地なんて興味ない!って思ってません?
でも長年住んでいるとベランダに亀裂が入っていたり!なんてことありませんか?
実はこれ放っておくと大変なことになります!
亀裂などが入った場合、中の防水はどうなっているのか、下地はどうなっていくのか、家にどう影響していくのか、説明したいと思います。
ベランダの防水、下地って?
防水の種類
ベランダの防水には主に4種類あります。
FRP防水、アスファルト防水、ウレタン防水、シート防水(ゴム、塩ビ)
戸建て→FRP防水、ウレタン防水
マンション→アスファルト防水、シート防水
今現在の戸建てではFRP防水が主流で、ほとんどの場合がこれです。
たまに金属防水といってスカイプロムナードなどもありますが、
まだ浸透してないみたいです。
木造住宅のベランダ、バルコニー下地
やり方は大工さんによって様々ですが、
こんな感じで勾配をとって下地をしています。
この木の下地の上にベニヤ板を張って、場合によって下の写真のようにセメント板を敷くこともあります。少し昔まではセメント板ではなくケイカル板というのが主流でした。
これはベニヤ板を張った上からベランダ君という硬質セメント板を張った状態です。
防火の関係でこういう板を張ることもあります。
この上からFRP防水をしていきます。
ベランダのひび割れによる影響
防水が切れる
ベランダに亀裂が入っている場合、防水が切れていることが多いです。
そして亀裂のところから水は思っている以上に家に浸透していきます。
まずベランダの床となっているベニヤ板に浸透します。
板なので水が少しでもまわると板全体に水が回っていき、
板が腐ってきます。徐々にベニヤ板から防水層が剥がれて
FRP防水から水ぶくれみたいな箇所が出でてきます。
しかしこういった状態になったということは、ベランダ下地の状態はもう良くないです。
防水層の下の木の下地からやりかえて、防水をし直すしか方法がないかもしれません。
早い段階であれば、亀裂が入っているところにコーキング剤を注入すれば、応急処置はできます。
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しかし一度亀裂が入っているのであれば、早い段階で防水をし直すことをおすすめします。
またFRPであれば、上のトップコートという塗装だけやり変えれば、安くあがるし、長く保つことができるので、亀裂が入る前にすることをおすすめします。
漏れている量
防水が切れていても軽傷で済む場合もあります。
それは雨がかかる場所かどうかです。
頻繁に雨がかかる場所、溜まる場所であれば、そこから水が一気に家に入ってきます。
(たとえばベランダの角など)
水がまわるスピードというのは本当に速く、漏れたところを放っておくと、一年二年で、柱や土台を腐らせてしまいます。
新築の家でも施工不良によってこういった雨漏れがおこることもあります。
水が回ったところは一瞬で腐らせてしまいます。
また、水はいろんなところを伝って浸透します。
防水が切れたところよりはるか遠くの家の中で漏れたという物件も見ました。
漏れた水は柱や梁を伝って部屋内に入ってきて中のリフォームもしなくてはいけなくなった例もたくさんあります。
そうなる前にベランダ、バルコニーで、ひび割れや、切れているところを発見したら、すぐに業者の人に見てもらいましょう。
FRP防水のトップコートだけであれば正直まだ安いですが、
全体の防水やり直し、下地やりかえとなると何十万とお金がかかります。
早めの対応、対処が、家にもお財布にも優しいですね。