令和の時代なかなか大工さんになりたいという人は減ったように思います。
肉体労働ですし、夏は暑くて冬は寒い、、、なかなか良い労働環境ではありません。しかしとてもやりがいのある仕事に変わりはありません。
人から感謝され喜ばれる仕事です。
今回はそんな大工さんのお金事情について解説したいと思います。
普通の会社員と違うのでいまいちイメージができない大工さんの給料・年収はいくらくらいなのか?
弟子の頃から会社員→独立(一人親方)→経営という流れを積んできた僕が実際にもらってきた年収、また他の大工さんから聞いた意見も元に解説していきたいと思います。
大工さんの年収っていくら?
大工さんの年収はまず会社員なのか?独立して個人事業主なのか?で大きく変わってきます。
会社員大工の場合
20代は会社員大工であれば月収20万〜30万の間といったところでしょう。
工務店に勤務していれば道具も買う必要もないし、車や、その他の経費なども発生しません。
社会保険もあるのでだいたいこれくらいが相場だと感じます。
年収300万〜360万円
30代であればある程度一人前で仕事を任されるので、月収30万〜40万といったところでしょう。
ただ現場の管理や責任もかかってくるので難しい立ち位置になってきます。
年収360万〜480万
40代〜は仕事ができるレベルや責任などさほど変わってこないので、急激に年収があがることはないでしょう。
むしろ歳をとっていくほどできる仕事量が減ってくるので、50歳前後が頭打ちとなることが多いでしょう。
ベテランであれば月収40万〜50万くらいもらえるかもしれませんが、今の時代会社員大工で50万ももらって帰る大工はほぼいないでしょう。
年収480万〜600万
会社員大工のボーナス事情
ちなみに大手などの専属大工であればボーナスは多少もらえるかもしれませんが、ほとんどの工務店・建築会社のボーナスは寸志程度でしょう。
普通の会社員のようにボーナスを1ヶ月・2ヶ月分もらっているような大工さんは聞いたことがありません。
全くもらえないところも多いです。
一人親方・独立した大工の年収
独立した大工の年収は青天井!、、、、と言いたいところなのですが、いくつかのパターンがあるので紹介します。
大工は独立すると大きく3つの道があります。
1つが常用大工と言われるものです。
常用大工は1日の大工の単価15000円〜25000円(令和4年現在)で働きます。
この単価は地域、仕事を請け負っている会社にもよりますが、おおよそ20000円くらいと思って良いでしょう。
25日働けば50万円になります。
2つ目に手間請け大工と言われるものです。
大工工事の手間だけ請け、その請負金額・作業日数で単価が決まってきます。仕事のできる人であれば1日3万以上になる人もいるので25日その単価で仕事をすれば月75万円です。
逆に遅ければ1日8000円になったなんてこともあるので、ある程度腕も必要になってきます。
8000円であれば25日働いても20万ですからね。笑
弟子の月収と同じになりかねません。
3つ目に大工工事自体を請け負う大工さんです。
大工工事だけでなく大工工事に関わる工事も請負ったり、工事全体を請け負うこともできます。
こうなると形態は工務店と変わりませんが、大工工事だけ請け負う場合でも手間請けよりも請負金額が大きくなります。よって利益も上がることが多いです。
こうなると年収は青天井です。
頑張り次第でいくらにでもなります。
大工さんの年収まとめ
大工さんの年収は令和になった現在も決して低くはありません。
しかし会社員大工の場合年齢が高くなったところでボーナスが良くなったり、給料が上がるような職業ではありません。
大工さんは独立を目指さなければ年収は普通で終わってしまいます。大工さんは他の職業に比べ独立しやすい職業だとも思います。
独立すれば分の頑張り次第でどうにでもなる仕事です。
正直20代で年収1000万を超えるのは難しいことではありません。ゴロゴロいます。
肉体労働が嫌なら難しいですが、体を動かしながら人に感謝され、尚且つがんばった分はきちんと年収に反映される素敵な仕事です。
よかったらこの記事を参考にしてぜひ大工さんを目指してみてください。