- 子供が育ってきたから部屋を分けたい
- 使わない部屋を分けて物置として使いたい
- 部屋を分けて部屋の使い方を変えたい
など長年戸建てやマンションで暮らしていると、部屋に間仕切りをして使い方を変えたいと考えたりしますよね。
業者に頼むと金額も高いし、、、『DIYでやってしまおう!』
なんていう人も多いはず。
しかし、DIYで間仕切りをする上で注意することももちろんあります。
あとで業者に頼めばよかったー!なんてことにならないために大工の僕がその注意点についていくつか紹介したいと思います。
DIYで間仕切りする際の注意点とは!?
どんな間仕切りにするかで注意点は変わる
まず注意点といってもどんな間仕切りにしたいかで注意点は変わってきます。
賃貸ならばむやみに釘やビスを打ち付けることはできませんので、つっぱりをして木材を立てるような間仕切りにしなければいけないし、持ち家・持ちマンションならば本格的な間仕切りにすることも可能です。
- 賃貸をDIYで間仕切りする際の注意点
ディアウォールやラブリコといった専用の材料が売り出されています。これらの材料は木材を入れて天井と壁に突っ張るようにして間仕切りを立てたり、棚をつくったりというものなのですが、突っ張るという時点で強度には限界がありますし、さほどの強度はありません。
触ったりする程度であれば大丈夫でしょうが、荷重をかけたり、引っ張ったりすると外れてしまい倒れてしまうなどの問題もあるようです。
用途をしっかりと考えて使用するなら問題ないですが、
- 間仕切りに大型テレビをつけたい
- 間仕切りに子供用のボルダリングキットをつけたい
など荷重をかける・かかる間仕切りを作りたいのであればつっぱりタイプの間仕切りは注意する必要があります。
しかし、デザイン重視の間仕切り(ルーバーなど)であれば荷重もかからないし、簡単に作ることもできるし、外すこともできるのでつっぱりタイプはおすすめできます。
- 持ち家・持ちマンションをDIYで間仕切りする際の注意点
自分の持ち物であれば釘を打とうがビスを打とうが問題ないので、本格的な間仕切りをDIYしようと考える人もいると思いますが、本格的にするとなるとそれ相応の注意点もでてきます。
ビスや釘を打つリスクとは?
間仕切りをするのにビスや釘を天井・床・壁に打ち付けることができるので作業はしやすいし、自由も効きます。
また打ち込むことでしっかりと固定でき、壁に登ったりすることができるくらい強い間仕切りにすることも可能です。
しかし、ビスや釘を打ち付けるというリスクについて考えてみましょう。
壁や床・天井には生活するために必要な電気・ガス・水などが通っています。それを見えないように床や天井・壁の中に通しているわけです。
ということは、何も考えずにビスを打ち込んでしまえばそれら(電気の線や配管)を打ち抜いてしまう可能性があります。
もしマンションで水が通っている給水管を打ち抜いてしまえばあっという間に床下は水で溢れてしまうでしょう。
上の階に住んでいるならばその下の階は水浸しになります。水浸しになった家財などすべて保障しなければいけません。安くできるからと安易な考えでDIYすると何百万とお金がかかってしまうこともあります。
(ちなみに実際に階下漏水といって被害に遭われた家を工事しにいったこともあります。)
戸建のように自分の家だけが被害に遭うのであればまだマシですが、マンションのように他の家に被害を及ぼすようなことがあればDIYをする意味がありません。
こういったことも頭に入れてきちんと確認しながらDIYしましょう・
もちろんこれはDIYだけでなく業者の人でも可能性はありますが業者はそういった事故のないようにあらかじめ打ち込む場所に電気・ガス・水・排水などの管が通っているか確認してから打ち込みます。
マンションや戸建てには必ず床下点検口・天井点検口があります。また壁であれば電気のスイッチプレートやコンセントプレートを取れば確認することができます。
- 事故を回避するための方法は?
もちろんビスや釘を安全に打ち込んだり、事故を回避する方法はあります。
その方法について説明します。
下地にきちんと打ち込む
100%とは言えませんが下地にきちんと打ち込むことで配管を打ちぬく可能性は低くなります。
点検口で打ち込む場所の下地の位置を確認したり、使われている材料を確認して下地を貫通しない長さの釘やビスを使用します。
注意ポイント
下地にビスや釘を打ち込むからといって100%回避できるわけではないと言いました。
それは稀に下地を切り欠いで配管を通している場合があるからです。どうしてもその下地の中を通さないといけないという場合もマンションなどであればよくある話です。
ボンドを併用する
現在の接着剤というのは進化していてとても強力です。よってある程度簡易に固定できていれば、ボンドをつけているだけで強力に固定できてしまいます。
できるだけ貫通しないような長さのビスを使用して仮固定し、あとはボンドが固まって固定できるという形にしておけば、しっかりと回避できます。
僕ら業者もどうしても確認できない・でもそこに配管が通っている可能性があるという場合はボンドを併用しつつしっかりと固定できる方法をとって作業します。
まとめ
間仕切りをDIYでする場合いろんなところに配慮しなければいけません。
間仕切りの強度も用途によって変わってきます。ある程度の道具がないとできない場合もあるので、しっかりと予算を考慮した上でDIYするか、業者に頼むか検討する必要があります。
とはいえDIYが好きで自分でやりたいという人はこの記事をみて注意・確認しながら挑戦してみてください。