- 大きくなってきたので子供部屋をつくってあげたい
- 兄弟の部屋を分けてあげたい
マンションリフォームで間取り変更をして子供部屋を作りたい場合、業者に頼まなければいけないと思っていませんか?
業者に頼むと高額な費用がかかる場合があります。かといってDIYでやるのは無理!!と思っている人も多いと思います。確かに家を壊したり作ったりするのはなかなか難しく下手に触るととんでもないことになることもあります。
しかし、DIYでできる間取り変更もあるのです!
今回は大工の僕が子供部屋を作るための間取り変更についてDIYでできる方法を紹介したいと思います。
DIYでできる間取り変更は?
ここで紹介するのは初めてDIYに挑戦する人でもできる間取り変更です。
もちろんカーテンで仕切るといったそんなことではないのでご安心ください。笑
ずばり! DIYでできる間取り変更は部屋を区切る(一つの部屋を2つに)間取り変更です。
その理由は下記で説明しています。
マンションで使用される材料(木下地)は現在(2020年)LVLといった集成材を使用しています。マンション間柱と呼ばれるものです。
ちなみにホームセンターに売っています。
壁材は9.5mmの石膏ボード・もしくは12.5mmの石膏ボードを使用します。昔はマンションで使われる壁材は9.5のボードが当たり前だったのですが、最近では12.5mmの石膏ボードを使用していることが多いようです。
- 部屋を間取り変更する(区切る)のに使用する道具
- 丸のこ(手鋸でもOK)
- スケール・メジャー
- 電動ドライバー(手回しドライバー不可)
- 石膏ボードビス
- 木工用ボンド
- 50〜65のスリムビス
- 墨壺(墨を打つ道具・チョークライン)
- 下げ振り(垂直を出す道具)
- ボードヤスリ
間取り変更の手順
- 間仕切りを立てたい場所に位置を出す
壁を立てたい位置(天井・壁・床)に墨・印をつけていきます。
メジャーで部屋の大きさを決めます。2.7m角の部屋にしたいのであれば壁から2.7mのところで天井に印をつけ、端から端まで線を打ちましょう(墨壺)
普通の現場では床に印をつけその印からレーザー墨出機で天井・壁に印をつけていくのですが、DIYでできるように下げ振りという道具をつかって垂直を出しますので天井から墨をつけていきます。
天井に墨がでたら墨から下げ振りを下ろして、垂直を出します。
壁の端と端に墨がでたら、その墨同士を結んで床に墨をだします。
これで間仕切りを立てる基準線はオッケーです。
- 木下地を立てる
印をつけたら木下地を立てていきます。
印に合わせて木下地を床、壁、天井に打ち付けていくのですが、クロスが貼ってあるのでどこにあるかわかりません。間仕切りを立てたいところにピンポイントで下地がいるとはかぎらないので、今回は白ボンドと呼ばれる一般的な木工用ボンドを使用します。
天井・壁・床に打ち付ける木下地は木工用ボンドをつけてから打ちつけましょう。
- 9.5mmのボードを貼るなら303mmピッチで下地を立てる
- 12.5mmのボードを貼るなら455mmピッチで下地を立てる
また石膏ボードではなく、合板(コンパネ・針葉樹合板・OSB合板)などを仕上げに貼る場合も同じで厚みで判断してください9mmの合板なら303mmピッチ・12mmの防犯なら455mmピッチという感じです。
- 石膏ボードを貼る
石膏ボードはカッターで切ることができます。ボードの片面にカッターの刃を入れて反対側に折るとパキッとおれます。折り返してもう片面の表面の紙を切ってあげることで簡単に加工することができます。
石膏ボードをカッターで切った場合は、切り口がボコボコになっているので、ボードヤスリという道具で綺麗に削ってあげます。
石膏ボードは9.5mmも12.5mm、どちらの厚みのサイズも910mm×1820mmなので、303mmピッチ・もしくは455mmピッチで下地を立てていれば横向きでも縦向きでもどちらでも貼ることができます。
初心者はなかなか貼るのが難しいと思いますが、303mmピッチで下地を順番に立てた場合、壁際から3本目は606mmが柱のセンター・4本目が910mm(正確には909mm)が柱のセンターになっているはずです。
石膏ボードの端っこ面が作られています。これはパテを打つためのもので、クロスを綺麗に貼るために加工されています。面を壁際にもっていくとクロスが壁の中に入り込んでしまうので面の部分は落としてから壁際を貼っていくのが基本です。
よって最初の1枚は606mm幅にボードを加工して貼っていきましょう。
重たいので下から貼っていくと良いでしょう。
間取り変更で注意すべきこと
- 床暖房が入っていないか確認する
- 木下地を打ち付ける背面壁が洗面所やトイレではないか?
- 間仕切る部屋に照明はちゃんとあるか?
床暖房を打ち抜く
マンションでも戸建てでも同じなのですが、床暖房が入っているところに間仕切りを立てるのは危険です。
ビスや釘を打ち込んで床暖房を破ってしまう可能性があります。
まず床暖房が入っているところに初心者が避けて間仕切りを立てるのは難しいのでやめましょう。
給水を打ち抜く
部屋の背面が洗面所やトイレの場合、その背面壁には給水給湯が仕込んである場合があります。
知らずに壁に釘やビスを打ち込んで知らない間に壁の中で水漏れをしていて、半年位経ってから壁が腐ってきたというのはよくある話です。
こちらも避けましょう。
照明がない。。。スイッチがない。。。
間仕切る部屋を決めてきちんと間仕切りも綺麗にできた!と思って完成した夜になって電気がない、、、
なんてことはありませんか?
業者がこういったミスをすることは稀ですが、初めてDIYするのであれば照明まで頭が回ってないこともあります。ダウンライトがいくつもある部屋なら良いですが、シーリングライト1つならば分岐させて2つにするしかありません。そうするとスイッチも新たに作らなければいけないので大変です。
こういったことも意識して間取り変更しましょう。