中古の戸建てを購入する際に気になることとして場所や値段、外装、内装などあると思いますが、家を作っている側としては
- この物件本当に大丈夫?
- ちゃんと工事されてる?
- 欠陥な部分はない?
など中古の戸建てでは見えない部分で不安なところがでてきます。
今回は現役大工の僕が中古の戸建てを購入するときの注意点として、表面的なものではなく、建物として本質的に良いかどうか見極める方法を教えたいと思います。
中古の戸建てを購入する時に確認・注意するべきポイントとは?
まず最初に言っておきたいのは、中古の戸建てを購入する際に最も重要なことは内装ではありません。
構造に関わるところが大丈夫かどうかです。
どういうことか?説明していきます。
戸建を見るポイント1 屋根
屋根は直接見ることができないのですが、最も重要なポイントといっても良いと思います。
- 瓦屋根であれば、瓦がずれているところがないか?瓦のひび割れがないか?
- 板金屋根であればめくれているところがないか?錆びて劣化しているところがないか?
- カラーベストであれば割れていないか?ずれはないか?板金の被せ物はめくれていないか?
など屋根は直接雨漏れに繋がります。
少しくらいの雨漏れなんて、、、って思うかもしれませんが、雨漏れって家にとって少しもしてはいけないものなんです。
木造であれば躯体(柱や梁)が腐ってしまいますし、鉄骨であれば、錆びてぼろぼろになります。
こうなってしまっては遅いので、雨漏れはしていないというのが最も良いです。
また屋根を直接見れない場合、天井点検口から屋根裏へ登れることがあります。そこから屋根を見ると雨漏れしている場合、シミとして残っていることもあるので、確認してみるのも良いでしょう。
戸建てを見るポイント2 外壁
外壁はひび割れ(クラーク)を見ます。
外壁のひび割れもまた雨漏れに繋がるポイントです。外壁は簡単に直せるかどうかも見るポイントです。
すでに雨が中に入って下地がダメになっているかもしれないのでこちらもまた大切なポイントです。
また、雨がかかりやすい部分のクラークはよく見ておく方が良いでしょう。雨がかかる部分のクラークはそこに水がつたうので、内部に入りやすいです。
戸建てを見るポイント3 断熱材・風通し
『断熱材がきちんと入っているか・風通しは良いか』という問題は結露の原因になるためきちんと入っているかどうか大切になります。中古の戸建てであれば、断熱材がきちんと入っていない家もあります。屋根裏や天井点検口などから入っているか確認しましょう。
結露すると内部の壁材がボロボロになったり、フローリングなどの床材にも影響します。直接構造に関係することはひどくない限りありませんが、直すとなると費用がかかります。
最初にきちんと確認することが大切になります。
また見るポイントとして、サッシ周りのクロスであったり窓枠を見るとわかりやすいです。リフォームしてある戸建てであれば判断するのは難しいかもしれませんが、結露しやすい戸建てであれば、水が残ったような後があったり、クロスがパリッと貼っておらず、フニャッと浮いていたりします。
まとめ
これらの3つのポイントを見るとわかる共通点があります。それが雨です。
水が家に回ると(入る)とすぐにダメになってしまいます。それだけ家は水に弱く、雨漏れしないように作られています。
水が家の中に入らないように戸建てはチェックしなければいけません。