引用元:柏屋設計
軽天という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
最近は軽天工事が多く普及しており、軽天工事を頼む人も増えています。
でも軽天工事ってなに?軽天ってどういう仕組み?って理解していないと任せられない!という人もいるはず。
今回は軽天とはなにか?どういう組み方をしているのか?進め方について解説したいと思います。
軽天(LGS)とは?
軽天→別名LGS(えるじーえす)と言いライトゲージスチールの略になります。単純に軽量鉄骨という意味ですね。
材料自体は厚み0.5mmほどなのでとても軽く施工性も良いです。
最近は店舗の工事や一般住宅にも普及されています。耐火という意味でも木材よりも軽天を使用する方が良い・湿気などにも強いということから、需要が高まっています。
また木材のように材料が痩せる(変化する)ということがないので、クロスが割れたり、仕上げ材にヒビがいくというような問題も解消されます。
軽天工事とは?
主に軽天工事とは2パターンです。
- 天井
- 壁
この2パターンのやり方を組み合わせていろんなものを作り上げていきます。
軽天の天井の組み方とは?
引用元:柏屋設計
一般的な軽天の天井は上記の写真のような組み方をしています。
大抵の場合どんな仕上がり(仕上げ材)でも軽天下地の場合はまず石膏ボードを貼る場合が多く、910mmピッチでダブルバーという太めの材料が入っています。その間にシングルバーという細い材料が入ります。
そしてその2種類の材料を吊っている材料が主にCチャン(しーちゃん)と呼ばれる吊り金物になります。
軽天の天井組みの流れ
コンクリートの天井にアンカーと呼ばれる場所に吊りボルトを入れる
↓
ボルトにハンガーという金物を掛けCチャン(吊り金物)を吊る
↓
Cチャンの高さを調整する(天井の高さを決める)
↓
ダブルバー・シングルバーをボードが貼れるように吊っていく
軽天の天井下地の流れは簡単に言うとこんな感じです。
流れとしてはとても早いですよね。軽天の天井は木下地と比べても組むのは早いです。
天井材料一覧
引用元:三洋工業
軽天の壁の組み方とは?
引用元:三洋工業
壁の組み方は天井よりもさらに簡単です。
本当に簡潔に説明すると、ランナーという材料を天井と床に(上下に)打ち付けその間にスタッドという材料をパコパコと適切なピッチではめ込んでいくだけです。
簡単ですよね。
もちろん間で細かいことをしなければいけないのですが、簡単に組み方だけ言えばはめ込んでいくだけです。適切なピッチ(石膏ボードを貼るため)ではめ込めばあとは仕上げていくだけです。
軽天の壁の組み方
壁を作りたいところに(天井と床に)垂直になるようにランナーを打つ
↓
スタッドを高さを合わせて切る
↓
ランナーにスタッドをはめ込んでいく
軽天工事まとめ
軽天工事は応用できますが、基本的には天井の組み方と壁の組み方を応用して作っていきます。
R(アール)のような曲った壁や、カウンターの下地、建具の下地なども上記に説明した組み方を応用して作り上げることができるので、店舗工事などの入り組んだ壁や、カウンターの下地にも対応することができます。
何より、軽天工事のメリットはその施工スピードにあるので、工期を短くする・手間を減らすという意味でも木工事より軽天工事が良い場合があるのかもしれませんね。
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