よく3K(きつい・汚い・危険)と呼ばれる職人仕事、大工仕事ですが、
今の時代そんなに大工仕事は大変なのでしょうか?昔のように親方にどつかれるようなきつい時代でしょうか?
よく若い子がアルバイトで現場仕事をしている光景を目にしますが、実際のところどうなのでしょうか?
今回は職人・大工である僕が、今の時代(令和)の大工仕事について・見習い・アルバイト事情について紹介したいと思います。
大工の見習いはどれくらいの期間?
大工の見習いというと5年〜10年みたいなイメージありませんか?
確かに宮大工や数寄屋大工のような本格的な木造建築をするのであれば最低でも10年は修行しなければいけないでしょうが、今の建築(建売・注文住宅)であれば、2年〜3年である程度一人前になれます。
その理由としてプレカットです。
現在プレカットが進化しすぎて、軸組だけでなく中の内装建材の下地までプレカットのメーカーもあります。
ある程度図面をしっかり理解することができ、道具を使うことができ、建物のおさまり(建物がどうやってできあがるのか)が理解できれば1軒建てることができます。
面白くない話ですが、現在の建売住宅はプラモデルのようなものです。
しっかりと組み立て方がわかれば素人でも形は作れます。(もちろん抑えるポイントを抑えないときちんとした家は作れませんが)
よって見習い期間は2年〜3年です。
普通の住宅であれば親方の下にいても3年目には1軒丸々任せてもらえるでしょう。
大工はアルバイトでも大丈夫?
大工さんのアルバイトを募集している会社はたくさんあります。
もちろん全く経験のない人が最初から大工仕事をさせてもらえるかといえばさせてもらえません。
最初は材料運びなどの雑務や、手元と呼ばれる親方のサポートだけです。
それでもやる気があればアルバイトでも大工仕事をさせてもらえることもあります。
少し経験がある(丸ノコを使って作業できる)人であれば、木材などをカットして親方が造作するという形が取れるので喜ばれるかもしれません。
肉体労働なので普通のアルバイトよりは良い金額をもらえるかも。
大工仕事はきついの?
大工仕事はきつい仕事もあれば楽な仕事もあります。
どれをきつい仕事・楽な仕事と捉えるかは難しいところなのですが、ここでは筋力を使う仕事・息が切れるような仕事と捉えます。
大工仕事できついのは荷揚げが最もしんどいです。
最近ではお金を払って荷揚げ屋さんを呼んで運んでもらう大工さんもいますが、自分だけでやることもあります。
大工さんの下でアルバイトをするのであれば100%荷揚げ仕事はあるでしょう。
石膏ボードを運ぶのが何より大変でしょうが、9.5mmの一番軽いボードでも1枚10キロあります。
それを何十枚・時には何百枚運びます。
気が遠くなりますね。
ただ最初は大変ですが、やっていく内に筋力がついて楽になってきます。なんでも慣れです。
筋トレも兼ねてアルバイトしたいという若者にはうってつけではないでしょうか?