大工の仕事はきつい?
そんなイメージを持っている人は少なくないと思います。
もちろんどんな仕事も大変なのですが、肉体労働の大工さんはやはり大変なのでは?と思いますよね。
今回は大工の僕が実際の仕事内容から、何がきつくて、何が大変なのか?どういう時に挫折しそうになるのか?
解説したいと思います。
目次
大工の仕事でつらいと感じること
朝が早い
大工さんはいろんな現場に行かなければいけません。もちろん近い現場もあれば遠い現場もあります。
片道2時間なんてことも、、、
大工さんの作業開始時間は新築なら8時、マンションやリフォームなら9時スタートが基本です。
ということはその30分前・もしくは1時間前に現場に到着しておかないと準備ができませんよね。
実際に2時間かかる現場なら、8時スタートで6時に、9時スタートで7時に出発しなければいけません。
会社にはもう少し前に到着しておかなければ、、、、と考えると大変ですよね。
僕が会社員時代の時は、会社まで40分かかっていましたが、毎朝18時には会社に着くようにしていました。
5時に起きて5時20分には家を出る感じです。
18時に到着すれば遠い現場だろうが、近い現場だろうが対応できたからです。
今思えばかなり真面目でしたね。笑
とにかく朝は早いです。なにがなんでも8時か9時にはバタバタ働かなければいけません。
先輩・親方との相性
理不尽な親方、先輩は最悪です。
仕事のために厳しい親方なら問題ありませんが、自分の機嫌で仕事をしたり態度が変わる人はとてもやりづらいです。親方の顔色を窺いながら(うかがいながら)仕事をしても楽しくありません。
もちろん親方の仕事を見ながら動かなければいけませんが、これとは話が違います。
理不尽に怒る・言っていることがコロコロ変わるなど、これからの時代は先輩や親方も選ばなければいけないと思います。
夏は暑く冬は寒い
大工さんの仕事はほとんどが外仕事です。
滅多にエアコンやヒーターが付いている部屋で仕事をすることはありません。
最近ではメーカーが空調服や、充電ヒーターのついたジャケットを販売していますが、それでも暑い!寒い!
マシにはなりましたが結局は一緒です。
汗をかきながら仕事をするのが好きと言う人。冬でもしっかり動いていれば暖かくなってくるので、体をしっかり動かしながら仕事をする人。こういう人は問題ないかもしれません。笑
夏は熱中症で何人も倒れます。
過酷であることは変わりありません。
耳が悪くなる可能性がある
職業病と言ってもいいかもしれませんが、大工さんの道具(電動工具、エア工具)は大きな音がなるものが多いです。ずっと近くで使っていると耳が悪くなる可能性が高いです。
個人的な見解ですが、大工さんで耳が遠い人は多い気がします。
大きな音が普段から飛び交っているので大きな声で話さないと現場では聞こえません。
たまに耳栓をしている大工さんも見かけます。やはり耳を気遣っているのだなあと感じます。
荷揚げ・石膏ボード運び
避けて通れないのがボード運びです。
最近では荷揚げ屋さんにすべて作業場まで運んでもらったりする人もいますが、ボードを移動させたりすることは絶対にあります。
弟子の頃に階段で石膏ボードを何百枚も運んだのを忘れられません。1日かけて運ぶのですが、本当につらいです。笑
体力的なしんどさで言えばナンバー1かもしれません。
これだけはどの仕事でも一緒!挫折してしまうこととは
挫折してしまうことはいろいろあると思いますが、ダントツで落ち込むのが、
仕事で失敗して怒られると理不尽で怒られることです。明らかに自分のミスでさらに怒られるとただただ怒られるより倍落ち込みます。
- 特注で仕上げられてきた材料を切り間違えたり、傷をつけてしまったり、作り直さなければどうにもならなくなった
- 作り直すのにも何週間も納期がかかる
- 工期が間に合わない→怒られる
- 上から親方が怒られる→親方からまた怒られる
こういう感じで2度落ち込むようなミスをすると仕事向いてないんじゃないか?と考えてしまうことがあります。
どれだけつらいことでもミスが一番落ち込みます。
大工さんだけでなくこれはどんな仕事でも共通して言えることですね。