分譲住宅、マンションはあらかじめできた家や部屋を買うので、
作った職人さんを見ることができません。
しかし作ったものを見れば、その家、部屋の良し悪しはわかります。
今回は家、部屋を見て良い大工さんが作ったものか判断する方法を教えます。
仕上げ材を見る
仕上げ材とは、窓枠であったり、カウンターや巾木(床と壁の見切り材)フローリングなどです。
窓枠であれば縦と横の材料がきちんとくっついているかどうか、まったく隙間のない状態であるかどうか、
巾木であれば、壁と壁が入り込んだところ(入隅)や壁の角(出隅)を見てぴったりとくっついているかどうかです。
これらを全箇所一つ一つ隙間を確認していくのです。
良い大工さんであれば、ほぼ一つとして隙間なくついています。
100%とは言いませんが、ほとんどです。
良い大工さんはやはり仕上げ材はほぼ完璧に仕上げてきます。
悪い大工さんほど完璧につくものではないと手を抜きたがります。
(中古物件であれば時間が経って木の収縮で空いたりします。)
床下、天井裏をチェック(戸建の場合)
今の家は大体点検口というものが付いています。
一回の床に点検口、また二階の天井に点検口があるはずです。
そこから覗きます。
床下であればゴミがないか、綺麗な状態であるか。
土台から棟上げはバタバタしている場合が多いです。
よって大工さんによっては床下を掃除せずに床を敷いてしまう人もいます。
こういう職人は中を作業しても汚いままです。
また断熱材が隙間なく入っているかどうか。
めんどくさいからといって、隙間を作って簡単に施工している場合もあります。
天井裏であっても断熱材が隙間なく入っているかどうかチェックします。
適当に入れてあればすぐわかるし、綺麗に入っていれば、裏からみてもとても綺麗です。
断熱材で下地は見にくいかもしれませんが、めくって下地を見てみるのもありです。
綺麗な職人さんは見えない下地も綺麗に施工しています。
汚い職人釘が下地から外れても何本も打っていたりと、釘を打ちまくっている場合もあります。
床下や天井裏は大工さんの見えない仕事を見るにはうってつけの場所です。
昔から親方に良く言われていた言葉で
『見えないところでも綺麗な仕事をしなさい』と言われました。
表に出ないところでも綺麗にきっちりと仕事をしないと結局何年か経って表に出てくるものです。
これらを十分にチェックして家を選びましょう。